抜け毛の仕組みと解決策

抜け毛、薄毛の原因

抜け毛の原因は人によりさまざまです。
代表的な原因としては、 遺伝的素因（体質）と、生活環境（睡眠不足、喫煙など）、ストレスなどが考えられます。

加齢も原因のひとつです。老化により、頭皮に弾力がなくなったり、動脈硬化で毛包が破壊されたりします。加齢による男性ホルモンの変化も原因のひとつと考えられています。

遺伝的素因の原因となる遺伝子は見つかっていませんが、抜け毛に男性ホルモンがかかわっていることは確かなので、男性ホルモンに関する遺伝子が影響しているのではないかと考えられています。

男性ホルモンと抜け毛

男性ホルモンはどのようにして、抜け毛を引き起こしてしまうのでしょうか？

代表的な男性ホルモンのテストロステロンは抜け毛などは引き起こしません。
抜け毛を引き起こしているのは、ノコギリヤシの効果でも記載していますが、テストステロンから変化する男性ホルモンのひとつである、ジヒドロテストステロンなのです。

ジヒドロテストステロンは、テストステロンが５αリダクターゼによって変化して発生します。そして、５αリダクターゼが多く存在する場所が、頭皮と前立腺なのです。

５αリダクターゼが多く存在する頭皮と前立腺で、ジヒドロテストステロンが過剰に発生し、前立腺肥大症や抜け毛を引き起こすのです。

過剰に発生した、ジヒドロテストステロンは、毛母細胞に髪の毛の成長を抑制する信号を出し、髪の成長を妨げます。それを続けることで、発毛周期を休止期へと追いやります。 さらに、新しい髪の発育を抑制し、やがて髪は生えなくなってしまうのです。

抜け毛に対する、ノコギリヤシの働き

では、ジヒドロテストステロンを抑制、除去してしまえば抜け毛がなくなり、髪が再生するのでしょうか？

抜け毛に関しては収まると考えられますが、ジヒドロテストステロンも男性ホルモンを構成する重要な要素ですから、少なくなってしまうと、さまざまな副作用が出てきてしまいます。

ノコギリヤシは、テストステロンがジヒドロテストステロンに変化するために必要な５αリダクターゼを抑制することで、ジヒドロテストステロンが過剰に発生することを防いでくれます。

そうすることで、副作用なく、抜け毛、薄毛の症状を改善してくれるのです。

生活習慣の改善も大切です

ジヒドロテストステロンの発生をノコギリヤシで抑制したとしても、すべてが解決するわけではありません。生活習慣を正しくすることも髪には大切なのです。

下に記載しているような事に注意し、生活習慣も見直しましょう。

バランスの良い食事を

髪も肌や臓器などと一緒で、成長するにはさまざまな栄養素が必要です。ビタミンやミネラルをバランスよく摂取することを心がけましょう。
食事で摂取する事が難しければ、マルチビタミンなどのサプリメントから摂取しましょう。

アルコールや喫煙を控えましょう

アルコールや喫煙も、抜け毛の原因となるので、過度の摂取は避けるようににしましょう。たばこはできれば禁煙することをお勧めします。

ストレスを減らし、睡眠を十分に

髪にストレスは大敵です。現代人は、自分で意識していなくてもストレスはたまっています。また、髪は寝ている間に成長します。その為、睡眠もしっかりとるように心がけましょう。

髪は再生力が抜群

皆さんご承知のとおり、髪の毛は抗がん剤を投与すると抜け落ちます。

髪はストレスに非常に弱く、敏感に反応してしまいます。抗がん剤という体に対する強いストレスにより抜け落ちてしまうのです。

ところが、投与をやめるとまた、生えてくるのです。
これは、他の臓器には見られない再生能力なのです。

このことからもわかるように、髪は非常に敏感で弱い臓器であり、かつ、すばらしい再生能力も持っている臓器といえます。

いま、さまざまな影響で抜け毛があったとしても、男性ホルモンのバランスを整えるなどの必要な対策をすれば、また、生えてくる力は持っているのです。